不妊の兆候がわかる

基礎体温で妊娠しやすさがわかる
基礎体温表をチェックすることで、自分の体が妊娠しやすい状態なのか、妊娠しにくい状態なのかがわかります。
排卵や妊娠に関わるホルモンに何らかの異常がある場合、基礎体温のグラフにも乱れが現れます。
基礎体温のグラフに次のような特徴がある場合、妊娠しにくい状態である可能性があります。
1.高温期が9日未満
卵胞の発育が不順である可能性が高いです。
排卵がある場合とない場合がありますが、排卵があったとしても、黄体ホルモンの機能が弱い(黄体機能不全)ので卵が着床しづらい傾向があります。
2.高温期が不安定
高温期の途中で一時的に体温が下がり不安定な場合も、黄体機能が弱くて着床しにくく妊娠しても流産しやすい傾向があります。
3.高温期の変動が激しい
数日ごとに基礎体温が変動して高温期と低温期の境目がわかりづらい場合、排卵日が予測しにくくなります。
4.高温期の体温が低い
高温期と低温期の差が0.3度以下の場合、黄体機能が弱いため着床しにくく、妊娠しにくい可能性があります。
5.低温期が2週間以上
排卵するまでに時間がかかっており、低温期が長すぎると排卵の機会が少なくなってしまいます。


体のケアが大切
もし上記のような特徴に当てはまるものがあったとしても、「私は妊娠しにくい体なんだ」と落ち込まないで下さい。
これらは、生殖器や子宮が冷えていて血液循環が悪いことや、ストレスによって自律神経やホルモンが乱れていることなどが主な原因と言われています。
規則正しく健康的な生活を送ることで改善されることが多いですので、「冷え」と「ストレス」から心と体を守るように注意しましょう!
また、基礎体温はあくまで『目安』です。
低温期と高温期の区別がつかない場合、たとえ月経があっても排卵のない「無排卵性月経」だから不妊症の原因になるといわれますが、中にはきちんと排卵している人もたくさんいるそうです。
基礎体温は、生活スタイルや睡眠時間の影響を受けて簡単に上下します。
ですから、すぐに「自分は不妊症だ」と思い込まず、しばらく様子を見て、それでも気になる場合は専門医に相談しましょう。
