基礎体温はあなたのカラダのパロメータ。婦人体温計で毎日計測しましょう。

基礎体温は妊娠・排卵期だけを知るためのものではありません!

低温期と高温期

低温期と高温期を生み出す「ホルモン」

基礎体温には「低温期」と「高温期」がありますが、なぜ時期によって体温の差が生まれるのでしょうか。

基礎体温には女性ホルモンの働きが深く関わっています。

卵子が入った卵胞が成長して「卵胞ホルモン」の分泌が盛んになると、その働きで基礎体温は低温期に入ります。

そして、低温期の間に成熟した卵子が排卵されると、卵巣の中で黄体という組織が形成され、今度は「黄体ホルモン」が分泌されます。

分泌された黄体ホルモンは、妊娠の準備として子宮に内膜を作り始めると同時に、赤ちゃんが育ちやすい環境を整えるために母体の体温を上げる働きをします。

ですから、黄体ホルモンの分泌が盛んになると基礎体温は高温期に入るのです。

高温期・低温期のグラフ

体温でわかるホルモンバランス

基礎体温を下げるのが、卵胞ホルモン。
基礎体温を上げるのが、黄体ホルモン。

もし低温期や高温期の周期が乱れ、この2つの時期がはっきりとしたグラフを描いていなければ、それは上記2つのホルモンバランスが乱れていると考えられます。

その状態が長く続くようであれば、一度専門医に相談してみましょう。

また、低温期から高温期までの1サイクルを何回か繰り返して測ることで、自分が妊娠しやすいのか流産しやすいのか、そういった体質的なこともわかってきます。

ですから、低温期と高温期をチェックすることはとても大切です。

とはいえ、低温期と高温期の差はわずか0.3~0.5℃程度。この微妙な基礎体温を正確に測るためには、通常の体温計では測れない0.1℃以下の精度で測れる「婦人体温計」が必要なのです。